健康とフットネス

目元の痙攣を放置すると表情が変わる!?対処法を紹介

目元の気になるピクピク、実は片側顔面痙攣症かもしれません。これを放置すると表情筋が痙攣のため疲労し、顔のバランスが崩れてしまいます。

今の段階ではピクピクでも、放置し続けると顔の片方が引き攣ったようになり、笑顔の時でも気になってしまいます。

目の疲れ

私はこの顔面痙攣症の治療のため、病院に入院してきましたので、その体験談を記載していきます。

目次

・手術の流れ

・顔面痙攣症ってなに?

・手術に踏み切った経緯

・まとめ

手術の流れ

顔面痙攣症の治療のための手術は8~14日間の入院が必要となります。

具体的なスケジュールは以下の通りです。(手術を受ける病院によってスケジュールは異なる可能性があります。)

  1. 手術日の前日:入院、麻酔科の手術前問診
  2. 手術日当日:手術後はICUに移動される
  3. 手術日の翌日:お昼頃にICUから病棟の個室に移動
  4. 手術日の3日後:病棟の個室から大部屋に移動
  5. 手術日の8日後:退院

私が手術を受けたのが、20代だったため、10日間程度の入院で済みましたが、年齢が高くなるにつれ、入院期間が長くなると思います。手術後は吐き気と頭痛がひどく、食欲はなかなか戻りませんでした。この時の体験談は次の次の章で記載していきます。

手術のイラスト

顔面痙攣症ってなに?

そもそも顔面痙攣症とは、京都大学医学部附属病院の脳神経外科のホームページを参照すると、「自分の意思とは関係なく顔の片方がピクピクと動く病気です」と記載されています。初期は目の周りがピクピクするだけで、寝不足や疲れ目の際の瞼の痙攣と症状が似ています。しかし、月日が経過するにつれ、目元だけではなく、口元や顎下までピクピクするようになります。

目元のピクピク

私は大学生の頃に左の目元がときどきピクピクしていることに気がつきました。最初は大学の研究や勉強等のストレスが原因でピクピクしているのだと思い、あらゆるストレス発散方法を試しました。

しかし、症状は改善されることなく、月日が経過し、次第に口元にまでピクピクする範囲が広がりました。

自分では目元だけがピクピクしていると思っておりましたが、家族や友人から口元もピクピクしていると指摘され、痙攣の範囲が広がっていることに気がつきました。

手術に踏み切った経緯

顔面痙攣症の根本治療が手術しかないため、私はこの病気に罹患しているとわかったらすぐに手術を受けることを決意しました。

顔面痙攣の原因は脳内の血管が顔面の神経を圧迫することで、目元のピクピクが発生します。そのため、自然に軽快・完治することはありません。薬物治療に至っても効果が示されているお薬は2024年時点ではありません。そのため選択肢は以下の2つのみです。

手術を受け、神経を圧迫している血管をどかす
ボトックスの注射で顔面の筋肉を麻痺させ、症状を分かりにくくする

それぞれのメリットやデメリットは以下の通りです。まず、手術についてです。

メリット:症状の完治を目指せる。
高額療養費制度を用いることで一時的な出費で解決する。

デメリット:10万円程度の費用がかかる。
手術に伴うリスクがある(味覚障害や飲み込みにくくなる等)
入院が必要になり、2週間程度会社を休むことになる。
頭蓋骨に穴を開けるため、頭痛や吐き気などの症状が続く可能性がある。
手術部位が完全に完治するまで、重たい荷物を持たない等の行動制限がある。
経過観察のため、一定期間外来で受診し続ける必要がある。

続いてボトックスの注射のメリット・デメリットです。

メリット:初期費用が少ない。
痛みが少ない。
外来で注射でき、お手軽に始められる。
一時的に症状が緩和される。

デメリット:根本治療にはならないため、基本的に一生注射のために病院に通い続ける必要がある。
定期的に注射のための費用がかかる。
注射の回数が増えるにつれ、表情筋が麻痺し、表情が変わってしまう。

手術は根本治療ができ、症状の完治を目指せる反面、費用が高いことと手術のリスクが伴います。お手軽なボトックス注射も一生ボトックスを打ち続ける必要があり、コストがかかり続け、表情が変わってしまう可能性があります。

しかし、私は手術を選びました。手術では神経を圧迫している血管を神経から遠ざける必要があり、脳内の血管を動かすため、頭蓋骨の一部に穴をあける必要があります。頭蓋骨の中をいじるため、人によっては手術後にめまいや頭痛、吐き気、せん妄等が発生するみたいです(脳内の髄液が減少することが原因です)。発生する詳細な症状は各病院のホームページ等をご参照ください。

私が手術を受けた時の費用は「100,880円」でした。内訳は以下の通りです。

・保険診療の自己負担額:90,190 円
・食事負担額:10,580 円
・自費(手術着):110 円

高額療養費制度の申請前の値段は合計で「140万円」程度でした。事前に申請を行うことで、高額療養費制度の適用後の金額の支払いで済むため、そこまで身構える必要がありません。

お勤めの会社によっては、傷病休暇や傷病手当金等の制度があると思います。有給がそんなに残っていないという方でも有給とは別に休みを取得することができますので、手術のために有給を温存しておく必要もなくなります。

手術に伴う入院時の体験談は、次の記事に記載しますので、そちらで確認いただけますと幸いです。

まとめ

この記事では顔面痙攣症とはそもそもなんなのか、治療方法やそれらのメリット・デメリットを記載してきました。私と同じように目元のピクピクで悩んでいる方は一度お近くのクリニックで受診されてみるのをおすすめします。

初期に手術ができると、その後の症状の改善が早くなりますので、早期発見が大事です。目元のピクピクがなくなるだけでQOLが改善されるので、ぜひ参考にしてみてください。

読者の皆様が健康第一で日々の生活を楽しんで過ごせることを祈っております。

最後まで読んでいただきありがとうございました。






    こちらの記事もおすすめ!